10日も前のことであるが、日露首脳会談が行われた。

鳩山首相となって第一回目の日露首脳会談(鳩山首相の第二回目の会談があるかどうかは、故人献金の問題もあるのできわめて不透明であり、このような日本の政局はやはり憂慮すべき問題だとあらためて思うところであるが)であったため、特に進展はなかった。

下記に外務省の発表を引用するが、結局は、ロシアの近代化を図るための餌として領土問題を持ち出してきている構図は前政権の時から変わっていない。特にメドヴェージェフ大統領からの
o (イ)ロシア国内の厳しい見方や世論に受け入れられるような解決策でなければならない。
o (ロ)鳩山政権の間に領土問題を是非前進させたいと心から思っている。
o (ハ)解決を待つのではなく、前進を図らなければならない。
というコメントは、「日本側が妥協することによって北方領土問題を解決しよう」と言っているようにも聞こえる。





APECの際の日露首脳会談(概要)


平成21年11月15日
 11月15日、鳩山総理大臣は、APECに出席するために訪問中のシンガポールにおいて、メドヴェージェフ・ロシア大統領と会談したところ、結果概要以下のとおり。
【ポイント】
* 鳩山政権の下で日露関係を進めていくに当たり、今次会談はメドヴェージェフ大統領との本格的な対話の開始との位置付け。
* 両首脳は、アジア太平洋地域で日露がパートナーとして行動すべきことで認識が一致。
* 領土問題に関し、総理から、従来の冷戦的な思考にとらわれない、プラグマティックな発想の下で、北方四島の帰属の問題を最終的に解決できるようなロシア側の対応を期待している旨発言。
* これに対し、メドヴェージェフ大統領は、ロシア国内の厳しい見方や世論はあるが、鳩山政権の間で領土問題を是非前進させたいと心から思っている、自分は冷戦的な思考でこの問題を議論しても意味はないと思っていると発言。
* 両首脳は、今後一層、電話会談も含め、首脳間で緊密に協議を行っていく必要があること、また、首脳間のやりとりを補佐すべく、両外務大臣間でもできるだけ早期に協議させていくことで一致。

1.総論
* (1)今次会談は、9月の国連総会の際の首脳会談に引き続いて行われた鳩山総理とメドヴェージェフ大統領の2回目の会談。鳩山政権の下で日露関係を進めていくに当たり、今次会談はメドヴェージェフ大統領との本格的な対話の開始となった。
* (2)今次会談では、アジア太平洋地域で日露がパートナーとして行動すべきことで認識が一致。特に、領土問題については、前回の会談で、メドヴェージェフ大統領が領土問題を含め新たな道筋を付けるよう努力したい旨述べたことを踏まえ、今次会談では、鳩山総理から、領土問題を解決してアジア太平洋地域における日露の新時代を築きたいと応じ、両首脳間で領土問題について議論を深めることができた。

2.領土問題
* (1)鳩山総理から、アジア太平洋地域でロシアと協力を深めていくためにも、北方四島の帰属の問題を最終的に解決できるような、1956年宣言の二島返還を超えたロシア側の独創的な対応を期待する旨述べた。
* (2)これに対し、メドヴェージェフ大統領から要旨以下のとおり述べた。
o (イ)ロシア国内の厳しい見方や世論に受け入れられるような解決策でなければならない。
o (ロ)鳩山政権の間に領土問題を是非前進させたいと心から思っている。
o (ハ)解決を待つのではなく、前進を図らなければならない。
o (ニ)日本の前政権中の一部の発言や国会の対応は冷静な環境整備に資するものではなかった。

3.経済・実務分野
 総理は、「車の両輪」の片輪として進める用意がある旨述べたのに対し、メドヴェージェフ大統領から、原子力を含むエネルギーを優先的な協力分野とし、機械製作、運輸、農業、ハイテク等の分野で協力していきたい旨述べるとともに、年次教書演説に言及しつつ、ロシアの経済近代化の必要性を強調した。
4.その他
* (1)両首脳は、今後一層、電話会談も含め首脳間で緊密に協議を行っていく必要があること、また、首脳間のやりとりを補佐すべく、両外務大臣間でできるだけ早期に協議させていくことで一致した。
* (2)今後、さらに第三国で行われる国際会議の際に、今次会談の話合いを続ける可能性についても検討することとなった


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