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林子平翁をおもう

一般社団法人大日本文庫 理事長 河原博史 

安永七年(耶蘇紀元でいう一七七八年)、当時出島政策の舞台であつた長崎では、オランダ商館長・アーレンヘイトが左記の如く一人の日本人男性に語っている。曰く、「北よりして南を侵すは易く、南よりして北を略するは難し。北より南に入ること五~七日なれば風土稍暖かに、産物亦多し。更に十日乃至廿日なれば、愈々暖かに愈々多し。故に人心随って旺し、利随って大なり。これ北の南を侵し易き所以なり。而して南よりするは、全く之に反す。和蘭の布哇を取り、韃靼の支那を取り、魯西亜の韃靼を取る。皆、この理に由るのみ」と。 つまり他国を侵略せんとせば、南進するに如くはなし、といふことだ。

一般的に北進は侵入するにつれ、侵攻者側にとつて不利な条件が加えられてゆく。これに就ては 明治天皇の御宇、官軍が奥羽越列藩同盟を討伐するため北上した際、頗る憂慮したことをみても明らかであらう。然るに赤道に向かって南進することは、地球の自転軌道が変わらない限り常に得策となるのである。 而して日本は四方を海に囲まれた海国だ。地に国境線なき国は如何に海防を全うするかが国防の要諦となる。かくして北辺の防備を主張したのは、アーレンヘイトと対話した林子平翁である。
翁は『海國兵談』『富國策』などを上梓し、世に海防の重要を説いている。翁、『海國兵談自序』(天明六年)に曰く「海国は外寇の来リ易キわけあり。~中略~其来リ易シといふは軍艦に乗じて順風を得レば 日本道二三百里の遠海も一二日に走リ来ル也」と。 
鎖国した日本は全くの箱庭国家であつたこの時代、既に翁は外敵襲来を懸念し警鐘を乱打してゐる。而も翁は啻に武備薄弱なることを以て憂慮するに飽き足らず、幕府と国民の自覚および国防の心得希薄なるをも言及しこれに痛憤しているのである。

曰く「昇平久キ時は人心弛ム。人心弛ム時は乱を忘ルヽ事。和漢古今の通病也。是を忘レざるを武備トいふ」(天明七年『海國兵談』巻之一「水戰」)と。また曰く「一年にして富を欲する者は、無用の費を闕ぎ、君臣の欲する所を省略するに在り。五年にして富を欲する者は、市商の道を便利ならしめ、買道は、市廛に任するに在り。十年にして富を欲する者は、衣食住を定むるに在り。二十年にして富を欲する者は、農を進め、牛馬を生養し、樹を植ゑ、農民金銀を用ゐずして銭を用ゐ、五穀を以て諸品と交易すべし。五十年にして富を欲する者は、山海川沢田野の品物を宜しきに通路し、天地の産物を弁利するに在り。百年にして富を欲する者は、文武に在り。教化行れば、天下の富を保つ」(天明五年『富國策』)と。 噫、二百年以上も前に発せられたる子平翁の警鐘も今はむなしく、北辺は露西亜に侵害され、はや七十年に垂んとしてゐる。更に悲嘆すべきは、吾人は過去の油断と不覚を誡めとせずして今日なお憲法論議の解釈区々たるべきものあり、未だ四海の辺地は無防備に近し。併せて国民の国防意識も脆弱で、精々排他的主張に陶酔しこれを諒とするに止まる。

 司馬遷著『史記』に「泰山不譲土壌、故能成其大(※泰山は土壌を譲らず。故によくその大を成す)」といふことばがある。秦国の李斯という宰相が、始皇帝に向けて上書した時の一文だ。〝泰山が大を成すのは、どんな土くれをも包容したから〟という意味であるが、こゝではその字義の通りに読む。乃ち日本がその偉大を保持し得るためには、一片の土くれすらをも譲ってはならぬのである。況や非人道的に侵寇されたに於てをや。 思えば先の大戦は自存自衛ともう一つの大義があった。それ〝亜細亜の解放〟である。日本は〝人道の心臓が鼓動する国〟だ。非人道的に亜細亜を支配する西欧諸国は、吾人にとって到底許すべからざる国々であったのだ。人道を重んじる者が非人道的行為乃至勢力に対して命懸けで戦うのは当然だ。然れ共その四年後に、自国が非人道的侵略を被りながら、今尚それを放置しているようでは、日本の人道の在りかが疑われるばかりか、先の大戦の大義も空々しくなるばかりだ。 

日本は一片だの土壌も譲らず、且つ人道に違背せし勢力への妥協も譲歩もしない。内にして国防完遂・国威宣布の為、外にして一切の非人道的行為や不当な脅迫乃至ゴネ得に屈しないという、その模範を世界に率先して示し、新秩序を建設する為、北方領土の奪還は実に多大な意義が含まれている。 最後に苦言するが北方領土は失地ではない。吾人はかの地を「喪失した」と自ら認めてはならない。「失った」のではなく今なお吾が領土なのだ。失地なる語はやはりどう考えても相応しくない。道元禅師の曰く「愛語よく回天の力あり」と。「侵されている地」「奪われたままの地」であるという認識が必要だ。

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【特別寄稿】季刊誌3号 

「何故、尖閣諸島 魚釣島に上陸したのか」     荒川区議会議員 小坂 英二様

 現在、支那の海上民兵が乗り込んだ「サンゴ密漁船」が小笠原諸島・伊豆諸島を侵略している。政府の対応は極めて及び腰で覚悟の無さが露わになっている。今までの尖閣諸島に関しての日本政府の支那に対する腰砕けの姿勢が、小笠原侵略を生み出しているのは明らかである。侵略の激化が予想されたからこそ、地方議員の国護りとして尖閣諸島魚釣島に上陸をしたのだが、小笠原の惨状を見るにつけ、再度、その時の想いお伝えしたい。
 平成二四年八月一八日、私が尖閣諸島へ上陸したのは、世界に向けて「ここは先人が血と汗と涙を積み重ねてきて守り継いできた日本の領土であり、戦ってでも守り引き継いで行く覚悟である」という日本人としての明確な意思を示すためである。
 そもそも、Chinaが尖閣諸島を自分のものだと主張を始めたのは、ほんの四〇年程前の話である。尖閣諸島付近の海底に資源があると判明してから、急にChinaは領有権を主張し始めた。Chinaにとって歴史とは、自らの利益をぶんどるための手段に過ぎず、嘘の情報を国内外に発信し始めた。そうしてChinaという名の強盗が、押し入るそぶりを繰り返し見せているのに、日本政府は何もしない。一方、漂流ゴミやヤギの増殖による環境破壊も放置、漁業活動を望む八重山諸島の漁師の要望には徹底無視を決め込んできた。
 Chinaからの不法侵入漁船はほぼすべてが野放しで乱獲は加速。「現状維持」ではなく、「どんどん悪化させている」のが実態である。日本国が主権を守る気概を持っていれば、「自衛隊の常駐」「港湾施設・通信施設や宿泊施設整備」「海上警備の権限強化」「自然環境調査・漂着ゴミ処理と節度ある観光受入れ」が実現しているは筈であるがその動きも皆無であった。
 それどころか、日本の主権を堂々と侵害して領海を犯した漁船を名乗る工作船が海上保安庁の船舶に激突してきた際に、撃沈しないどころか、ご丁寧にチャーター機で送り返し、Chinaでは英雄扱いという有様である。
 そして大東亜戦争の停戦日である八月一五日に香港の活動家を名乗る制服を脱いだ軍人を含む工作員の乗る船を撃沈もしない。海の上で捕まえることもしない。不法上陸という、より悪化した形での犯罪を導く対応をし、複数の犯罪に該当するにもかかわらず、丁重な扱いで不法入国として国外退去者として送り返しただけであった。
 正に政府の犯罪的な不作為によって尖閣諸島の主権は瀕死の状態に追い詰められつつある。政府が尖閣諸島の主権を守る意思がないのであれば、危機感を持った地方議員が行動すべきであるとの自らの信念に従い、泳いで魚釣島に上陸した。上陸すると、日本の先人が生活を続けていた住居の跡が見受けられたが、崩壊が進んでいること、慰霊碑の劣化も進み壊れそうな状態、かつての港は岩石で埋まっている。その中でも日本青年社の方々が困難な環境の中で設置された灯台が今も堂々と稼働していることに心から感動し、その行動と想いに感謝した。
 また、美しい自然がある反面、環境破壊の実態も見た。
 幕末から明治にかけて危機に瀕した日本で天皇陛下を縦糸の中心にいただく日本国の国体を守る力の中心となったのは、地方の下級武士である。平成の現代の下級武士は地方議員。国が危機に瀕している時はその現場に駆けつけて行動する責務があると考えている。
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 逆説的なようだが、「真に大切なものは戦ってでも守る」決意が外国からの侵略や紛争、破壊を防ぐことに繋がる。相手に媚を売り、問題を先送りすることこそが、後戻りできないじわじわとした侵略を既成事実化してしまうのだ。そんな当たり前のことから目を反らしてしまう社会、政府になってしまったのは、やはり、大東亜戦争後、GHQによる七年間の占領期間の間に、「白人支配の世界秩序から世界を解放する偉業を黄色人種として成し遂げた」輝かしい歴史的事実を伝え引き継ぐことを禁止され、嘘の歴史を植えつけられたことが一番大きな理由である。
 我々の先祖が戦ったのは「東京大虐殺、広島大虐殺、長崎大虐殺を平然と行った白人至上主義の勢力」であり、黄色人種にとっての偉業である。「先人が成し遂げた偉業」が「日本人は悪いことばかりしたし、これからもする筈」という嘘にすり替えられて国民が洗脳され、日本社会の各分野でそうした思想でなければ要職に就くことができない社会になったのだ。そのような歪(いびつ)な社会が再生産され続けて今に至っている。


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入国拒否事件
 2011年8月1日、自民党の「領土に関する特命委員会」(委員長石破茂)所属の新藤義孝、稲田朋美、佐藤正久の三議員が韓国の金浦空港で入国拒否され、9時間後に強制的に送還されるという事件が起きた。私の場合はその前日、最終便で仁川空港に到着したが、4時間後の1日未明、アシアナ便で羽田空港に送り返されている。
仁川空港の入管関係者によると、私は「出入国管理法」(第11条)違反で入国を拒否されたのだという。その第11号1項の3号には「大韓民国の利益や公共の安全を害する行動をする懸念があると認めるにたる相当な人」とあり、4号では「経済秩序または社会秩序を害し、善良な風俗を害する行動をする懸念があると認めるにたる相当な理由がある人」と定められている。
だが新藤議員等が韓国を訪問したのは、「大韓民国の利益や公共の安全を害する」ためでも、「善良な風俗を害する行動」をするためでもなかった。
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一行の目的は、欝陵島にある「独島博物館」を視察し、韓国側の竹島研究の現状を把握することにあった。それも当時は民主党政権下で、前年には尖閣諸島を国有化したことで中国政府との確執が深刻化し、その間隙を縫って、メテメドベージェフ大統領が2010年11月、ロシアの最高指導者としては初めて北方領土の国後島を訪れていた。翌年5月には、韓国の独島守護対策特別委員会の姜昌一委員長等が、北方領土の国後島を電撃訪問すると、8月には竹島で独島守護対策特別委員会の開催を予定するなど、日本に対する挑発が続いた。さらに4月28日、「菅談話」に盛り込まれた「朝鮮王室儀軌」の引渡しが衆議院本会議で可決され、日本外交は敗北の連続であった。特に竹島問題では2011年2月27日、菅直人首相の側近である日韓キリスト教議員連盟会長の土肥隆一議員が、韓国で竹島を韓国領とする文書に署名するなど、日本外交は世紀末的な状況にあった。
自民党の「領土に関する特命委員会」による欝陵島訪問は、この劣勢を挽回するためにも不可欠なものであった。だがこの時、韓国側マスコミによると、韓日議員連盟から日韓議員連盟(会長渡部恒三)に対し、韓国訪問を自粛するよう要請がなされていた。事実、「領土に関する特命委員会」に対しては、自民党内部からも圧力がかかったようである。そのため、韓国行きを予定していた一人の議員は、日程の都合がつかないことを理由に欝陵島視察を取り止めている。
だが新藤義孝、稲田朋美、佐藤正久の三議員は、それを拒んで韓国行きを決行したのである。韓国訪問を中断すれば、韓国側には誤ったシグナルを送ってしまうからである。これまでも韓国側は、日本には圧力を加えれば、日本国内で調整するとの思い込みがあった。事実、教科書問題の「近隣諸国条項」や慰安婦問題の「河野談話」、「村山談話」と「菅談話」はその悪しき前例である。その弊害に陥らないためにも、韓国訪問は中断することができなかった。
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そのため三議員の意志は堅く、韓国側の神通力も効かなかったのである。慌てたのは韓国側であった。その先鋒となったのが、李明博大統領(当時)に近い李在五議員で、市民団体と称する一団を動員して暴力的な示威行動を行い、恫喝によって阻止しようとしたのである。この時点で、韓国側の外交的敗北は決定的になった。
新藤議員等が独島博物館を視察すれば、そこには竹島を韓国領とする文献的根拠がない事実が明らかとなり、新藤議員等の訪韓を「出入国管理法」違反で送還すれば、それだけで国際社会が竹島問題に関心を持つからである。事実、新藤議員等が金浦空港に到着すると、韓国の市民団体は空港内に棺桶を持ち込むなど、最大限の嫌がらせをし、海外のメディアも奇異の目で報じていた。新藤議員等の動きを封印できなかった韓国側では、想定外の事態に、極端な行動で応じたのである。
この8月、産経新聞の加藤達也氏が、朴槿恵大統領の名誉を毀損したとして訴えられ、出国禁止措置の状態にあるのもそれに近い。加藤氏を訴えたのが、朴槿恵大統領自身ではなく、何ら関係のない「独島愛の会」だからである。では何故、加藤氏は竹島関連の市民団体から訴えられたのか。それは2011年8月、新藤議員等一行の中で、実際に欝陵島訪問に成功したのが加藤記者一人だったからである。加藤氏は8月4日付の産経新聞で、「鬱陵島を歩く、愛国・反日、異様な熱狂 韓国旗「はちまき」の軍服集団」と報道していたのである。「独島愛の会」としては意趣返しのつもりだろうが、それは韓国を「言論の自由」のない国家としただけである。
2005年、島根県が「竹島の日」条例を制定しようとした際、自民党政権はそれを阻止しようとした。新藤議員等の欝陵島訪問の際も、自民党内部から圧力がかかった。だがいずれもそれを撥ね退けたことで、韓国側が狼狽し、韓国側のオウンゴールを誘うことになった。日本外交を自立させるヒントは、この中にあるようである。

 拓殖大学教授 下條正男


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竹島返還運動をふるさと納税で応援しませんか?

ふるさと納税とは、自分が応援したい自治体へ『寄附をする』ことで、寄附金に応じた税の控除を受けられる仕組みです。複雑な手続きは不要で、例えば竹島問題に対応する島根県の予算約3100万円ちなみに北方領土に関する国家予算は16億円「竹島返還運動をさらに推進して欲しい」など寄附金の使い道も指定できます。「お礼の品」として特産品を贈る自治体もあり、毎年多くの方が利用する、魅力ある制度です。

http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/seisaku/keikaku/furusato/moushikomi.html

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内閣官房・外務省共催展示
「尖閣諸島と竹島の史料に関する企画展示」
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 内閣官房と外務省の共催で「尖閣諸島と竹島の史料に関する企画展示」を外交史料館別館展示室にて開催します。

 この展示では,尖閣諸島及び竹島が日本固有の領土であることの根拠となる史料を紹介します。

 本展示を通じて,尖閣諸島と竹島に対する関心を高め,日本国の領土に関する理解の促進へとつながれば幸いです。

 開催期間は,平成29年3月15日から3月31日まで(土日祝日を除く,10時~17時30分まで開館)です。入場無料。

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第12回『竹島の日』記念式典第1部終了後に行なわれた、務台俊介政務官に対する記者会見の様子。


記念式典(第1部)
https://youtu.be/RBSMYEojcGw

記念式典(第2部)講演会
https://youtu.be/uNePCCcolkc

瀬戸内しおかぜの会より転載
https://www.facebook.com/setoshio/

ロシアと韓国によって不法占拠されている北方領土と竹島の早期奪還が実現する事に寄与し、尖閣諸島、対馬における危機的状態を打破する国民意識の醸成を目的に設立されたNPO法人です。
http://japaneseterritory.com/

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